こんにちは、ぐのです。
作業療法士としての経験をもとに
自助具についての情報を発信しています。
今回は、斉藤工業さんの
「スプーン箸」についてレポートします。
自助具としては、
教科書にも乗っているほど
けっこう有名な自助具だと思いますが、
ネット上には、
意外と情報が少ないなーと感じたので、
今回、詳しくレポートしていきたいと思います。
この記事は、
- 「スプーン箸」がどんな自助具か知りたい人
- 食事に使う、万能な自助具を探している人
に向けて書いています。

こんな人にオススメ
- 手の力が弱かったり、細かい操作ができなかったりして、
普通の箸を使うことが難しい人 - 食事中に箸やスプーンなどを使い分けるのが面倒な人
スプーン箸の特徴
メリット
1.これ1本で、大体なんでも食べられて、使い方も簡単
スプーン箸の使い方は多岐に渡ります。
パッケージの裏には、
6種類の使い方が記載されています。


つまり、食事中にこれ1本持っていれば、
スプーンの代わりにも、
フォークの代わりにも、
箸の代わりにもなるわけです。
使い方は、トング式で簡単です。
左右のどちらの手でも使えますし、
利き手でなくても、食事をすることが可能です。
食事を用意するときに、
スプーンも箸も、
両方必要なメニューに
してしまうことってないですか?
よくありそうなのは、
カレーライスとサラダ。
組み合わせとしては
全然ありなんですけど、
このふたつを食べる時って、
スプーンと箸、
もしくは
スプーンとフォークを
使い分けないといけないですよね。
でも、スプーン箸なら、
持ちかえることなく
どちらも食べることができちゃうんですよね。
私は結構ズボラなので、
これ、ありだなーと思っちゃいましたwww
2.比較的軽くつまめる
少ない力でもつまむことができます。
私は、実際に使ってみるまで、
なんとなく「固そう」と思っていたんですが、
使ってみると、全然そんなことはなくて、
むしろ、バネが柔らかくて
そんなに力を入れなくても
楽に使うことができます。
比較対象が難しいんですけど、
3~4cmのスポンジを
指で潰すくらいの強さでつまめます。
参考になれば幸いです(^-^)
デメリット:見た目に抵抗を持ちやすい
見た目に抵抗のある人は、
少なからずいらっしゃると思います。
高齢の方であるほど、
抵抗感は強いかもしれません。
見た目に対する抵抗感というのは、
自助具に関しては、
ある程度仕方のないことなのかなとも思うのですが、
結局、「なじみのなさ」や「見慣れなさ」が
この抵抗感を生むように思います。
ですので、
もし、ご家族に使って欲しいと思っているのであれば、
しばらく、使う本人以外の人が使ってみて、
見慣れてもらうというのがいいかもしれません。
他にも、サーバースプーンのように使って、
毎回食卓に出すようにするとか。
とにかく、見慣れることで、
拒否感、抵抗感を少なくできないか
やってみるのがいいと思います。
どうしても嫌な場合には、
他の自助具を使うことをオススメします。
好きになれないものを使うことで
ストレスを感じるくらいなら、
ちょっと大変でも、
気に入ったもので食事をする方が
がんばれますし、
楽しく食事ができると思います。
ストレスを感じてまで、
無理に使うのはやめておきましょう。
また、程度にもよりますが、
認知症の方が使うのも難しいかもしれません。
見慣れないものなので、
なかなか覚えられず、馴染めない可能性があります。
詳しくは、「認知症と自助具」という記事で書いていますので、興味のある方は覗いてみてくださいね。

注意点
接合面が、ちょっとズレる
使ってみて感じたのは、
接合面がずれやすいなーということです。

いつもではありませんが、
写真のようにズレてしまうことがあります。
スプーン箸を強めにつまむと、
先が少し開くのですが、

接合部分がずれた状態で、
そのまま、さらに強くつまむと、
スプーンが重なってしまうことがあります。

ただ、”強くつまんだら”なので、
力が弱い方が使っても、
交差までしてしまうことは少ないと思います。
また、力がそれなりにある人なら、
力加減ができるので、
大きな問題はなく使えると思います。
問題になる可能性があるのは、
ご自身の意思で、力加減ができない場合です。
補足
力加減ができない場合というのは、例えば、小脳性失調や、感覚性失調がある場合、他には、振戦(ふるえ)がある場合です。
いずれも、意図せず手先がふるえてしまって、制御できない障害です。
力加減がうまく加減できないので、不意に込める力が強くなってしまったりすることがあります。
ただ、金属製のカトラリーなので、
矯正したい方向に、少し強めの力を加えてもらえれば、
ちょっとよくなったりします。
(誤解があるといけないので補足しますが、
簡単に曲がったりしてしまうわけではありません。
強めの力を加えると、ほとんど曲げれる感触はないですが、
合わせてみると、ちょっとよくなってる、ということです)

こんな人には不向きかも?
デメリットのところでお話させていただいた内容から考えて、
- 見た目に抵抗があり、受け入れるのが難しい人
- 強い失調症状がある人
には不向きである可能性があります。
(全部のケースに当てはまるわけではなく、
あくまでケースバイケースなので、
失調があっても使える場合も
もちろんあると思います)
他にも、
- 箸などの真っ直ぐのものの先を
口元まで持っていけない人
(肘や手首が硬い場合)
にも使っていただけない可能性があります。
箸などの直線上のものを
を親指と人差し指で持って、
箸先を口元を加えることができない場合は、
別の自助具を使った方がいいかもしれません。
例えば、先が曲がるスプーンやフォーク、
先割れスプーンなどです。


参考になればと思います(^-^)

まとめ
斉藤工業さん「スプーン箸」
メリット:
- これだけあれば、持ちかえることなく食事ができる
- 使い方が簡単で、力が弱くても使える
デメリット:
- 見た目への抵抗感があると、使うのが難しい
注意点:
- 強くつまむと交差する場合があるので、自分で力加減ができない人は注意
- 肘や手首に制限がある人は、先が口に届かない可能性があるので要確認
最後に
いかがでしたか?
自助具としては、割と知られている「スプーン箸」ですが、
きちんと使ってみたのは、今回が初めてでした。
実をいうと、使う前は先入観があって、
スプーン箸の先が尖っていて、
なんとなく怖いような気がしていたんです。
他にも、舌先を挟んだら痛そう…とか。
結果的には、完全に杞憂でしたね。
食べ物をつまんでしまったら、
先の尖っている部分は気にならないですし、
口の中に入ってからも、
すぐに抜き取ってしまうので、
むしろ、便利な印象が残りました。
食事動作に特に困っていなくても、
私のようなズボラな人にはオススメです(笑)
気になった方はぜひ使ってみてくださいね(^0^)
最後までお読みくださり、
ありがとうございました!
ではまた!


